
株式会社S&Eカンパニー
https://bgood.co.kr/
課題名
ベトナム農業のスマート化に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)およびAIベースの最適作物推薦・管理システム(SaaS)の普及
課題概要
手書き作業日誌をデジタル化(DX)し、ビッグデータプラットフォーム環境を構築することで、ベトナム農業における環境汚染の軽減、生産性の向上、農民の所得増加など生活の質の改善に貢献することを目指す。
製品/サービス名
(特定の商品名は明記されていないが、「AIベースの最適作物推薦・管理システム」として説明されている)
製品/サービス概要
露地栽培に適用可能な作物の生育・作況・価格予測ソリューション。VietGAP(ベトナム農産物品質認証)取得農家など先進農家を対象に手書き作業日誌をデジタル化し、ベトナム農業データプラットフォームを構築。生育分析に基づいた農資材の定量投入ガイドを提供し、過剰使用を防止して環境改善を実現。
ターゲット市場
日本、ベトナム。農村地域の低所得、露地栽培の高比率、VietGAP認証率の低さなどの課題解決を目指す。
主な保有技術/サービス
手書き作業日誌のOCR(光学文字認識)ソフトウェア(認識率80%以上)、オブジェクト検出性能試験(検出率80%以上)、OCRおよびNLP(自然言語処理)による文書デジタル化とDB保存技術。ディープラーニングベースのVision技術を活用した生育予測、衛星画像とGIS(地理情報システム)技術を活用した作況予測、アンサンブル手法を活用した価格予測技術。選択した作物の栽培適合性確認と地域・期間・販売国別の作物推薦機能。
グローバル競争力/差別化ポイント
スマートファームのような高額なハードウェア設備と比較し、低コストで構築できるデータ収集システム(ソフトウェア構築とアプリ開発費用が安価)。IT専門知識のない農民でも簡単に使えるスマートフォン対応のWeb/アプリベースのソフトウェアで農民の負担を最小化。既存の施設栽培中心の高コストソリューションとは異なり、露地栽培にも対応し、設備の最小化によりコストを抑制。
主な顧客および流通経路
ベトナム現地農家、農業協同組合・生産者団体、流通・加工企業(例:Vingroup、Nafoods)、政府・公的機関(例:GARCなど)。流通経路は、B2C(中小農家向けSaaSサブスクリプション)、B2B(協同組合への生育・価格予測データ提供、流通・加工企業のサプライチェーン連携)、ハイブリッドモデル(B2G2C:政府補助金による無料体験版配布→有料転換)を活用。
事業目標
ビッグデータおよびAIを基盤とするTrade・Data・SaaSのグローバル融合プラットフォームへと成長すること(SaaS事業の拡張)を目指す。2025年までに新規人材2名の採用、海外売上3,000万ウォン達成、手書き作業日誌OCRソフト認識率80%以上、オブジェクト検出試験の検出率80%以上、バイヤー発掘・面談10社達成を目標とする。また、農家契約および企業とのMOU締結各2件、現地支社2か所の設立、技術セミナー2回の開催、広報物の制作2件を定性的目標として設定。
財務状況
詳細な財務情報は未提供(総括責任者のチャン・セフン氏が株式会社S&Eカンパニー所属であることは確認済み)。
資金調達状況
情報なし
輸出状況
2024年、科学技術情報通信部/NIPAの「グローバル現地化マーケティング進出支援事業」にて「AIベースのカナダ農作物生育・作況診断および予測システム」課題を成功裏に遂行。